RAW現像レシピ ちょっと色をやさしく仕上げる
RAWデータって無限の可能性があって、これのせいで手を抜いて写真を撮ったり、
あとで補整すればいいかなって考えてしまったりして、良くも悪くも迷いが生じやすいですよね。
最近のデジタルカメラはとてもきれいに映ります、見たままそのままのクリーンな写真を記録してくれるとおもいます。
ですが、少しだけ撮影者の意図を反映させたいなっておもうときがありますよね。そんなときにするRAW現像の一例をご紹介しようとオモイマス。
編集はADOBEのCAMERARAWを使用しております。
タイトルの通り少しだけ色をやさしくするという方法をやっていきます。
まずは基本補整を一度行います。
スクリーンショットのやり方が悪くてわかりづらいですが
ホワイトバランスはデーライト 5000kで固定しておきます 触ってもいいですが迷いが生じるのでそのままにします。
露光量を+0.7段 コントラストを+10 黒レベルを+15 明瞭度を+30 とやや明るく黒の基準を上げて明瞭度を上げて画像を引き締めました。
逆にすると、画像は柔らかくなります。この辺のパラメーターは±5ずつ上げて調整するといいですね。
続いて各色の彩度を調整します。
HSL/グレースケールのパラメーター調整を開いて
それの彩度タブを開きます。
このとき、画像を見て、より多い色ほど減らしていくようにします。
これも画像を見ながら±5ずつ加減してやるといいですね
グリーン、アクア、ブルーが多いのでそれぞれ‐25 -15 -15としてみました
優しく仕上げたいので他の色も少しずつ落としておきます。あまりやり過ぎないようにするのがポイントでしょうか・・・。
この補整が終わったら、また基本補整に戻りましょう。
明るさやコントラストなどを調整して仕上げていきます。
若干色が飛んでいるところがあるのでハイライトのパラメーターを‐20まで下げて少しハイライトを圧縮します。
前回触らなかったシャドウのパラメーターを‐20まで下げて暗い部分や影になっている部分を引き締めてあげます
ほかのパラメーターも、気になる場合ちょっといじってやってもいいかもしれないです。
ですがが、わからなくなった場合は0にするこも大事かもです。
これで基本的な処理は完了ですがちょっと一工夫。
水平垂直、ちょっと出てないしパースが出ていて違和感があります。
せっかくのRAW現像にパース補整やレンズ補整があるのでそれを活用しない手はありません。
基本的にはUpright補整で一発で決まるのですが今回はちょっと遠近感が行方不明になってくれたので手動です。垂直方向に少しだけパースがついているのでそれを取ってあげます
全部取るときっちりやり過ぎなので微妙に残す勇気も大事かなあって思います。
パースをとった分画像がゆがむので拡大して余白を埋めます。
120%拡大して、ちょうどよかったです。
そしてビネットの補正に周辺光量補整というパラメーターを触るのですが、
ちょっと古いレンズで撮った感じにしたかったのでマイナスに下げて周辺光量落ちを再現してみました。
もともとこれに使ったレンズ(EF-M 22mm F2)は光量落ちが激しいほうですが、さらに・・・マイナスしてみました。
まあ、そんなこんなで補整完了です。
これでリサイズしたりしてSNSにアップしておしまいです。おつかれさまでした。
補整前
補正後
あんまり変わっていないように感じますが、ちょっとだけ色が優しく・・・なったように感じます。
好みはいろいろとあると思いますが、自分のやり方を確立すると
ちょっと楽しいかもしれないです。
ただ、ちょっとだけ現像した後にしたほうがいいかなあって思うことがあります。
いろいろなモニターで見てみることです。
スマートフォン、テレビ、安いパソコンのモニターなど。
ちゃんと調整したモニターもあれば適当な色のモニターもあったりしますからね。
そのとき、新しい発見があったりして 写真の色の奥の深さにまたうんうんと考えてしまうかもしれないです。
あ、あとちゃんと紙にプリントもしたほうがいいですね。
カメラ屋さんで無補整でおねがいしますといって
L版プリントでいいですから
0コメント