RAW現像レシピ こうしたい!っていう意図を曇り空で伝えたい時
お久しぶりのRAW現像レシピです。
曇りの日、カメラを持って写真を撮ってももやもや。
露出のターゲットを空に合わせると被写体の露出がオーバーしちゃったり
被写体に合わせると曇り空の濁った感じが演出できなくてがっかりすると思うんですが、
そんな時にピリっと辛いスパイスを振る感じでやるRAW現像の一つの方法です。
普通に露出を探って大体破綻しないかなあってぐらいですとこんな感じでした。
ISO400で22mmでF14でSSが1/60って感じでしょうか。
もう少し絞りを開けてもいいかもしれないですがその時はそういう気分だったのでしょう。
編集後がこちらです。
ちょっと大胆にやっていて意図を感じる編集になるのですが
RAWデータの懐の広さを楽しむには曇り空はいい条件だと思います
嵐がきそうなイメージで編集をやっていこうと思います。
基本的なやり方は初めに書いたRAW現像レシピ通りです。
まず基本補正をして、各パラメーターを探っていきます。
今回は大胆に仕上げるっていうことでかなりガリガリとパラメーターを左右に振ります。
白は抑えて黒みは深く明瞭度を上げて画像を引き締めます。
色温度はちょっとだけ暖色に振りました
6000kぐらいに振ってもいいかもしれないです。
HSLのパラメーターもおなじくです。
大胆に振るのを念頭に置いて残したい色をちょっとだけプラスにもっていきます。
全体的な色を青っぽくしたかったのでブルーを10プラスしました。
今回の編集で新しく使うパラメーターの明暗別色補正です。
これで少し色の濁りや歪みを取ったりあえて色をゆがめたりできます。
とても便利ですが、意図に反せず効きすぎることが多いので微調整を繰り返すのが大事でしょうか。
今回はハイライトの色相を青っぽく(250)して、
シャドウをややシアンブルー(200)にしました。
決まらない場合はプラス2ずつぐらい追い込んでいってしあげていくといいかもしれないです。
大雑把にスライダーをひっぱって決めるスタイルもいいでしょう。
続いて段階フィルターを使います。
アナログ的な技法ですとハーフNDフィルターがそれにあたります。
こんかいの編集で一番大事なポイントですね。
スライダーをグっとひっぱって効きを調整しましょう
おおざっぱでかまいません。
まず、ハイライトを抑えていきます
思い切って-2.5段分下げました。
このとき各パラメーターも弄ってさらに色に深みを持たせることもありでしょう。
色温度で色の歪みを取るのもありですね。
カラーをちょっと入れて青みを足すのも…ありでしょう。
追い込んでいくときりがないですね。
納得いくまで作りこむのがRAW現像ですから、お好みで。
続いて下から
ハイライトを圧縮しすぎてバランスが悪くなった感じがしたのでちょびっと0.3段プラス補正です
このあと、もう一度全体をチェックして、Upright補正をかけたりして
傾きを取ったり、若干周辺光量の補正をしてビネットを加えたりして作りこんでいきます。
今回も少し落とし込んでみました。
また基本補正に戻って色温度の微調整をしたりして全体的に整えても良しですが
今回はこれでOKだったので、そのままJPG変換して保存して終了です。
おつかれさまでした
改めてビフォーアフターを
かなり意図を感じる編集なのですが、RAW現像の懐の広さを楽しむには絶好の条件でしたので
ちょっとノートパソコンを開いてキーボードをパチパチと叩いてみようと思ったのでした。
色々とパラメーターをいじくってあーでもないこーでもないってやっていると、そのうち自分のスタイルっていうのが出来上がってくるんじゃないかなあって思います。
編集のヒントにしていただけると幸いです
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